この記事で解決できる疑問・悩み
1.介護職の履歴書のお手本はないの?
2.履歴書を書き方や注意点を知りたい
3.履歴書を提出する時に気をつけることはある?
今回は、この3つの疑問やお悩みを全て解決していきますよ。
記事を書いている人
Ke
職業:介護施設経営、経営コンサルタント
経歴:大手証券(営業)→大手不動産(経営企画)→大手転職サービス(部長)→起業(代表取締役)
1,000人以上の面接・採用意思決定を経験し、介護施設を10年経営しています。
"経営者(採用する側)"の視点から、求職者(採用される側)の方を成功に導くお仕事情報をお届けしています。
この記事のゴール
1.履歴書のお手本を見て完成形をイメージできる
2.履歴書の具体的な書き方と注意点が項目別に分かる
3.履歴書を提出する時に気をつけるポイントが分かる
「履歴書の正しい書き方が分からない」。
介護職の求人に応募したのに、こう悩んでいる方も多いかもしれませんね。
実は履歴書には、書き方や提出の仕方など、たくさんのルールやマナーがあります。
それらが正しく守られていないと、採用の合否に大きく影響するんですよ。
そこで今回は「履歴書作成の基本」とその際の「7つの注意点」について解説をします。
また「記載項目ごとの具体的な書き方」をお手本に沿って進めていくので、完成形をイメージしながらスムーズに書くことができますよ。
さらに、書くだけでなく「提出する時に気をつけるべき点」についても紹介しますね。
読み終えると、ルールやマナーを完璧におさえた質の高い履歴書が完成し、内定に大きく近づきますよ!
それでは、スタートしましょう!
【はじめに】介護職の履歴書の完成形を確認しよう
はじめに、お手本となる履歴書の完成形を確認しましょう。
今の時点では、この完成形を頭に入れてイメージしておくだけで大丈夫です。
このあと、注意点と項目ごとの具体的な書き方について詳しく説明していきます。
介護職の履歴書作成の基本
では、ここからは履歴書を作成するうえでの基本事項を解説しますね。
1.履歴書の種類
履歴書は、市販のものまたはWEBサイトよりダウンロードしたもの、どちらを使用しても良いですよ。
以前は「JIS規格」のものが一般的でしたが、2020年7月から厚生労働省より新たな履歴書の様式が発表され、こちらが主流となりつつあります。
ちなみに、両者の違いは2つあります。
1つめは、JIS規格では性別欄が〈男・女〉の選択式でしたが、厚生労働省様式では任意記載となっている点です。
2つめは「通勤時間」「扶養家族数(配偶者を除く)」「配偶者」「配偶者の扶養義務」の各項目は設けられていない点です。
でも、面接の結果には大きく影響はしないため、どちらを使用しても構いません。
なお、今回は「厚生労働省様式」で作成しましたので、必要に応じて下記よりダウンロードして使ってくださいね。
履歴書 Excel版 (ダウンロード)
履歴書 PDF版(ダウンロード)
2.履歴書のサイズ
履歴書のサイズは、市販のものおよびWEBサイトからダウンロードするものいずれも、A4サイズとB5サイズの2種類があります。
応募先企業の指定がない限りは、どちらを選んでも構いません。
ただし個人的には、A4サイズをお勧めします。
理由は、A4サイズの履歴書はB5サイズに比べ各項目の記入スペースが広いので、面接官へアピールするための情報をより充実させられるからですね。
3.履歴書の作成方法
応募先の事業所の指定がない場合は、手書きでもPCで作成してもどちらでも構いません。
手書きの履歴書のメリットは、丁寧に一生懸命書いた文字には個性があふれ、人柄や情熱、誠意が伝わりやすくなることがあります。
一方PCで作成した履歴書には個性は現れづらいものの、面接官に基本的なPC操作ができると判断され印象は良くなりますね。
現在は介護施設でもIT化が進み、介護記録や社内外の書類、パンフレット作成など、あらゆる場面でPCスキルが求められます。
PC操作が苦手な介護職もまだ多い中、少なくともExcelやWordといった基本ソフトに抵抗がない人材は重宝されるため、よいアピールになるでしょう。
もちろん「履歴書が手書きかPCか」によって採用の合否が決まることはほぼないので、自分に合った方法で作成してくださいね。
4.筆記用具と印鑑、証明写真を準備
手書きで作成する場合は黒のボールペンを使用し、捺印欄がある履歴書の場合は朱肉を使うタイプの印鑑を使用し押印しましょう。
また、証明写真は必ず添付しましょう。
ボールペンは、消えるタイプのものを使用してはいけません。
また、書き終えた後に「かすれ」や「にじみ」がないかしっかりと確認しましょう。
そして、印鑑はシャチハタなどのスタンプ型ではなく、朱肉を使うタイプのものを使うのが良いですね。
さらに、証明写真は採用担当者が真っ先に目を止める重要なポイントで、面接前にあなたの印象を図るために必須のものです。
証明写真の添付を求められていない場合であっても、必ず添付し好印象を与えるようにしましょう。
履歴書を作成する時の7つの注意点
では次に、履歴書を作成する際に注意すべきことを7つ紹介します。
具体的には、下記の7つですね。
履歴書を作成する時の7つの注意点
1.丁寧に読みやすく書く
2.年号を統一する
3.書体やサイズ、全角・半角を統一する
4.誤字・脱字がないようにする
5.修正液や修正テープは使用しない
6.コピーや使い回しはしない
7.提出前に保管用のコピーをとっておく
では1つずつ見ていきましょう。
1.丁寧に読みやすく書く
手書きの場合は、読む側(面接官)の気持ちになって丁寧に読みやすい文字で書きましょう。
急いで書いたり、書きなぐったような文字で書くのは絶対に避けてくださいね。
上手である必要はありません。
文字に自信がなくても時間をかけて丁寧に書けば、応募先への意欲や情熱は必ず伝わりますよ。
2.年号を統一する
記入する年号は、西暦か和暦かどちらかに統一しましょう。
西暦(2010年、2020年など)と和暦(平成10年、令和2年など)が混在していると、採用担当者は混乱してしまいます。
どちらで記述するかを事前に決め、最後まで変えないことが大切です。
どちらでも構いませんが、ミスのないように事前にしっかりと確認して正確に記入してくださいね。
3.書体やサイズ、全角・半角を統一する
PCで作成する場合は、入力する文字・数字にルールを設け、統一しましょう。
1つの文書の中に、バラバラの書体やサイズ、全角・半角の文字や数字が混在していると、見づらいだけでなくマナーが欠如していると面接官に判断され、マイナスイメージとなります。
書体(MS明朝、MSゴシックなど)は統一し、サイズも「氏名」の部分は大きめにしつつ、それ以外の部分は同一にするのが良いでしょう。
また、基本的に文字は「全角」、英数字は「半角」にするとデザイン的にもきれいに見えますよ。
4.誤字・脱字がないようにする
誤字・脱字は決してないよう、隅々までしっかりとチェックをしましょう。
たった1つの漢字や送り仮名のミスでも、履歴書の印象はダウンしあなたへの信頼も損なわれます。
書き終えた後は、誤字・脱字がないか徹底的に確認してくださいね。
声に出して読んだり、ある程度時間を空けてから読み返すとミスに気づきやすくなります。
また、提出まで時間がある場合は、ご家族や友人などに読んでもらい第三者の目でチェックしてもらうと良いですね。
もしミスを発見したら、手書きの場合は改めて新しい履歴書に書き直しましょう。
5.修正液や修正テープは使用しない
手書きの場合、ミスをしても修正液や修正テープで訂正してはいけません。
履歴書は会社にとっては、これから一緒に働きたいかを判断する重要書類ですよね。
そんな重要書類で、ミスを簡単に修正液で修正して提出する人に、良い印象を抱けるでしょうか?
ミスは誰でもするもので、ミスすること自体には何の問題もありません。
しかし、ミスのない美しい履歴書と修正箇所がある履歴書があった場合、どちらが好印象になるかは言うまでもないですよね。
面倒な気持ちは分かりますが、ミスをした場合は改めて新しい履歴書に書き直しましょう。
6.コピーや使い回しはしない
手書きの場合、コピーした履歴書や他社への応募で使用した履歴書を使ってはいけません。
履歴書は、提出日や志望動機など、応募先によって1つずつ内容が異なるものですよね。
面接官は、1つの履歴書を使い回していることは瞬時に見抜きます。
そして「うちに対する入社意欲はあるのか?」、「どこの事業所でもいいんじゃないか?」と考え、印象はとても悪くなります。
応募先の情報を事前に入手して志望動機を1社ごと考え、関心と熱意が伝わるよう意識して書いてくださいね。
7.提出前に保管用のコピーをとっておく
履歴書を提出する前に、保管用としてコピーをとっておきましょう。
面接の時、面接官は履歴書の内容に沿って質問をします。
そして、自分が書いた内容を頭に入れた上で面接に臨まないと、質問に対して的確な回答ができず、採用担当者からの信頼は得られません。
そのため、作成した履歴書は必ずコピーをとり、面接の前に内容を確認できるようにしておいてくださいね。
【項目別】履歴書の書き方の解説
いよいよここからは、実際の履歴書の書き方について紹介します。
冒頭で見たお手本に沿って、項目別に解説していきますね。
①日付
履歴書を作成した日ではなく、応募先に提出する日付を記載しましょう。
西暦でも和暦でも、どちらでも構いません。
持参する場合
「持参する日=面接日」を記入する
郵送する場合
「ポストに投函する日」を記入する
②氏名
戸籍の漢字通りに、正確で読みやすく丁寧に書きましょう。
「斉」と「齋」、「高」と「髙」など、戸籍上の正確な氏名の漢字が不明な場合は市区町村役場で戸籍謄本を取得し、記載の通りに書いてくださいね。
振り仮名は、履歴書のフォーマットに「ふりがな」とある場合は平仮名で、「フリガナ」とある場合はカタカナで記入しましょう。
なお、姓と名の間は1スペース空けるのが良いですね。
また、印鑑は不要な場合もありますが、履歴書に押印欄があってもなくても捺印するのが確実です。
その場合は、スタンプ式ではなく朱肉を使うタイプのものを使用し丁寧に捺印してください。
もし、傾きやかすれ、朱肉のにじみがあったら、最初から履歴書を書き直しましょう。
③生年月日・年齢
「①日付」に記入した日付時点の年齢を書きましょう。
また西暦か和暦かを統一するため「①日付」に記載したものと同じ形式で記入してくださいね。
④現住所・連絡先・電話番号・メールアドレス
現住所
住民票に記載されている住所を記載しましょう。
必ず都道府県から書き、番地を省略し「-(ハイフン)」で記載するのはN.G.です。
また、マンションやビル名も省略せず、部屋番号まで正確に記入しましょう。
例えば「中央区銀座1-2-3-405」ではなく「東京都中央区銀座一丁目2番3 ギンザ第一マンション405号」が正解です。
振り仮名は、都道府県と市区町村までで良いですが、マンションやビル名に読みにくい漢字が含まれている場合は記載すると親切ですね。
連絡先
諸事情などで現住所以外のところに連絡を希望する場合、そちらの住所を記入します。
現住所と同じ場合は「同上」と書きましょう。
電話番号
基本的に、固定電話と携帯電話の番号の両方を記載します。
ただし、固定電話がない場合や、固定電話では日中の連絡がつきにくい場合は、携帯電話の番号のみでも構いません。
メールアドレス
携帯電話のものは避け、基本的にPCのメールアドレスを記入しましょう。
また、業務とは関係ないため、勤務先のメールアドレスを使用してはいけません。
そして、小文字と大文字の区別がつきやすいよう正確に記入しましょう。
⑤写真
履歴書用紙の写真欄に合ったサイズのものを貼付しましょう。
また、途中ではがれてしまうこともあるため、写真の裏に氏名を記入した上で貼付してくださいね。
写真は、第一印象を左右するとても重要なポイントです。
下記に注意し、清潔さと明るさをアピールし採用担当者に好印象を与えましょう。
撮影の注意点
・履歴書を提出する3カ月以内に撮影したものを使用する
・写真館もしくは証明写真台で撮影する
・スマートフォンでの自撮りやスナップ写真の切り抜きはN.G.
・無帽で、男性はスーツにネクタイ、女性はスーツかジャケットを着用する
・しわや汚れがなく清潔感を与える
・髪の色は、男性は黒、女性は明るすぎないようにする
・女性はナチュラルメイクで、派手なアクセサリーは身につけない
なお「介護の面接にはどんな服装で臨めば良いの?」とお悩みの方は、こちらの記事がお勧めです。
面接官に好印象を与えるベストな服装と身だしなみのポイントを詳しく解説しており、実践することで内定にグッと近づきますよ。
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面接官に好印象!介護の面接にベストな服装を介護経営者が解説!
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⑥学歴
中学校卒業から記載を始めるのが良いですね。
また、高校からは「入学」と「卒業」年月の両方を記載しましょう。
繰り返しますが、日付は西暦か和暦かを他の項目と統一してください。
なお、社会人になった後に専門学校や大学に入った場合なども、学歴として記入しましょう。
学習内容が介護・福祉に全く関係のないものでも、多くの経験を積んでいることのPRになるため積極的に記載してくださいね。
さらに、学歴が多すぎて記入スペースが足りない場合は、履歴書をもう1枚用意し学歴の部分だけを続けて記載しても構いませんよ。
その他の注意点は、以下の通りです。
学歴記入の注意点
・「学歴・職歴」欄の最初の行の中央に「学歴」と記載する。
・学校名は、県立・私立などを忘れずに「都立△△高校」ではなく「東京都立△△高等学校」などと、正式名称で記入する。
・大学は「◯◯大学経済学部」ではなく「◯◯大学経済学部経営学科」などと、学部・学科・選考も正しく記入する。
・学校名と「入学」、「卒業」の間は1スペース空ける。
⑦職歴
まず「学歴」の最後の行の次の行の中央に「職歴」と記載しましょう。
社会人経験者の方は、入社、退社の年月を時系列に沿って記載します。
なお、法人形態や施設形態は略称ではなく正式名称を記載しましょう。
具体的には、以下を参考にしてくださいね。
略称 | 正式名称 |
(株) | 株式会社 |
(有) | 有限会社 |
(同) | 合同会社 |
(医) | 医療法人 |
特養 | 特別養護老人ホーム |
老健 | 老人保健施設 |
デイ | デイサービス |
サ高住 | サービス付き高齢者向け住宅 |
小多機 | 小規模多機能型居宅介護 |
そして、在籍期間が短い会社でも、省略せずにすべて記載しましょう。
また、アルバイトやパートの経歴を記入する必要はないですが、その経験が応募先での業務にプラスになるものなら、むしろ記入する方が良いですね。
同時に、所属していた事業所や部署名、担当していた業務も記入します。
なお、退職した会社があれば、退職年月とともに「一身上の都合により退職」と記入します。
そして、記載が終わったら、職歴の最後の行に「現在に至る」と記入しましょう。
一方、高校や大学在学中や第二新卒などで社会人経験のない人は、「職歴」の行の後ろに「なし」とだけ記入しましょう。
最後に、その下の行に右寄せで「以上」と記入して終了です。
⑧免許・資格
取得した順に時系列で、正式名称を取得日とともに記載しましょう。
介護の資格は略称も多いですが、必ず正式名称で記入することに注意してくださいね。
具体的には、下記を参考にしてください。
略称 | 正式名称 |
ヘルパー2級 | 介護職員初任者研修 |
ヘルパー1級 | 介護職員実務者研修 |
ケアマネジャー | 介護支援専門員 |
また、介護・福祉系に関係なく、応募先の業務に役立ちそうな免許や資格であれば積極的に記載しましょう。
なお、取得している資格が多く記入スペースが足りない場合は、業務に直結するものを絞り優先順位をつけて記載すると良いですね。
⑨志望動機・自己PR
応募先への想いや熱意、自分の強みを面接官に伝えられる、履歴書の中でも最も重要な項目ですね。
自分のアピールできる強みを交えながら、志望動機を中心に記述するのが良いでしょう。
志望動機には「その事業所を志望した理由」、「貢献・活躍できること(長所)」、「将来のキャリアイメージ」の3つを盛り込みましょう。
そして、「自分の経験や実体験を交え、必ず自分の言葉で書く」ことが大切です。
なお、志望動機の書き方を深く学び質の高いものを完成させたい方は、こちらの記事を読んでください。
書き方はもちろん参考例文も豊富で、読み終えると、面接官を唸らせる素晴らしい志望動機が書けるようになりますよ!
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介護経営者が解説!介護の面接を突破し転職に成功する志望動機とは
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また、自己PRを書く時に意識するポイントは「人柄を伝える」、「具体的な経験やエピソードを伝える」、「事業所にどう活かし貢献できるかを伝える」、「強い入社意欲を伝える」の4つです。
詳しくは、こちらの記事で自己PRの書き方を徹底的に解説しているので、参考にしてくださいね。
書き方のポイントや注意点のほか、例文も豊富なので、読み終えると面接官の心に響く素晴らしい自己PRが完成しますよ!
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介護の面接に受かる自己PRとは?書き方と例文を介護経営者が解説!
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⑩本人希望欄
どうしても譲れない条件の希望がない限りは、原則「貴社の規定に従います」とのみ記載しましょう。
給料や待遇などの細かな条件は、選考が進んだ段階で採用担当者と直接口頭で話すのが得策ですよ。
ここでは、採否に大きく影響するような重要な希望のみをシンプルに記載するのが良いですね。
履歴書を提出する時の注意点
ここからは、完成した履歴書を提出する時の注意点を紹介します。
1.郵送時のマナー
書類送付状の書き方
履歴書を郵送する際は、必ず書類送付状を作成し添付するのがマナーです。
まずは、送付状の完成版を見てみましょう。
書類送付状はA4サイズの用紙を使い、6つの必要事項を記入します。
では、順に解説します。
①日付
履歴書の日付と同じく、ポストに投函する日付を右寄せで記入しましょう。
繰り返しますが、西暦・和暦は履歴書と統一してくださいね。
②宛名
応募先の法人名と事業所名、部署名と採用担当者名を、左寄せで省略せずに正式名称で記載しましょう。
他の文字より多少大きめのサイズにするのがマナーです。
なお、部署名や採用担当者名が不明の場合は「採用ご担当者様」宛で構いません。
③署名
あなたの「住所」、「氏名」、「電話番号」を右寄せで記入しましょう。
前述の通り、必ず都道府県から書き、番地を省略し「-(ハイフン)」で記載してはいけません。
また、マンションやビル名も省略せず、部屋番号まで正確に記入しましょう。
その際、宛名より必ず下に記載することに注意してくださいね。
④件名
どんな目的や意図で書類を郵送するのかが分かるよう、件名を記入しましょう。
宛名よりさらに一回り大きい文字サイズにし、中央寄せに配置するのがマナーですよ。
⑤本文
文頭は「拝啓」から始め、簡単なあいさつ文に続けて要件を簡潔に記入しましょう。
だらだらと長文を書いてはいけません。
また、必要に応じ改行をし、読む側が読みやすいよう配慮するのも忘れないでくださいね。
そして、文末は「敬具」の文字を右寄せで配して締めましょう。
⑥同封書類
「敬具」のあとに改行し、中央寄せで「記」と記載します。
その下に、同封する書類と部数を記入し、最後に改行して右寄せで「以上」と記入しましょう。
封筒の書き方
次に、履歴書を郵送する時の封筒の書き方を見ていきますね。
「たかが封筒でしょ」と軽く考えてはいけません。
封筒の書き方にも人間性が現れるので、好印象を与えるようマナーを守って丁寧に書いてくださいね。
では、初めに封筒の完成版を確認しましょう。
使用するのは「白」のビジネス用封筒で、A4サイズの履歴書を折らずに入れられる「角型2号」が良いですね。
しわや汚れ、折り目がなく丁寧に書かれている綺麗な封筒は、それだけで採用担当者の目に留まり印象をアップさせます。
これから解説する6つの必要事項に沿って書くと、必ず好印象をアピールできますよ。
①切手
郵便局の窓口で重さを図ってもらい、正しい額の切手を貼付しましょう。
「恐らくこの金額だろう」と自分で判断して投函し、足りずに戻ってきた場合は時間のロスになり、また履歴書や送付状の日付の修正が必要になりますので、留意してくださいね。
②宛先の住所
都道府県を省略することなく、正確に記入しましょう。
もちろん、番地を省略し「-(ハイフン)」で記載せず、ビルやマンション名も階数や部屋番号まで正確に記入してくださいね。
③宛名
応募先の法人名と事業所名、部署名と採用担当者名を省略せずに正式名称で記載しましょう。
住所の文字より多少大きめのサイズにすると良いですね。
また、宛先が法人名や部署名の場合は「御中」、個人の場合は「様」をつけ、「御中」と「様」は併用してはいけません。
例えば「人事総務部御中」、「人事部 △△様」、「採用ご担当者様」などですね。
④「履歴書在中」の記入
宛名の右下に赤のボールペンで「履歴書在中」と記入し、文字の周りを四角で囲みましょう。
なお、囲み線は定規を使ってまっすぐに引いてくださいね。
⑤住所・氏名
封筒の裏面の左下にあなたの「郵便番号」、「住所」、「氏名」を記入しましょう。
繰り返しますが、必ず都道府県から書き、番地を省略し「-(ハイフン)」で記載せず、マンション名も部屋番号まで正確に記入してくださいね。
⑥密封マーク
封筒をのり付けしたら、閉じた部分の中央に「〆」とボールペンで書きましょう。
なお、送付状や履歴書などの書類は、そのままではなく必ずクリアファイルに入れた上で封筒に封入するのがマナーですね。
それにより、折れやしわ、汚れを防ぐことができ、綺麗な状態で面接官に届けられますよ。
2.手渡しする時のマナー
履歴書を応募先に直接手渡しする時も、郵送時と同じくクリアファイルに挟んだ上で封筒に入れます。
封筒に宛先を記入する必要はないですが、法人名や事業所名、採用担当者名を書いて提出すると、より丁寧な印象を与えられるでしょう。
一方、自分の郵便番号、住所、氏名は封筒の裏面の左下に必ず記入してくださいね。
また、切手はもちろん不要で、のり付けして密封する必要もありませんよ。
3.メールで送付する時のマナー
メールでの履歴書提出を求められた場合は、以下に注意して行いましょう。
件名と本文は分かりやすく簡潔に
メールの内容が履歴書の送付であることが一目で分かるようにしましょう。
採用担当者は忙しく、日々たくさんのメールを受け取っています。
そのため、件名は「履歴書ご送付の件【氏名】)」、「求人ご応募の件【氏名】」など、簡潔で分かりやすく記入することが大切です。
また本文は、余白や改行を適宜用いて、相手が読みやすいように配慮しましょう。
書類のセキュリティを万全に
履歴書をメールに添付して送付する際は、PDF形式でパスワードを設定しましょう。
履歴書や職務経歴書などの応募書類は、個人情報の宝庫ですよね。
誤って送付すると第三者に個人情報を改ざんされたり悪用されるリスクがあり、それを防ぐためにもセキュリティ対策は万全にする必要があります。
そのためには、ExcelやWordで作成した応募書類でも、必ずPDF形式に変換して送付しましょう。
それにより、第三者による改ざんを防ぐことができますね。
そして、ファイル名は「提出日_履歴書_【氏名】」などのように、内容が一目で分かるものにしましょう。
また、パスワードは応募書類を送付するのとは別に送ることに気をつけてくださいね。
なお、メールで応募書類を送付する時の例文は以下の通りです。
<件名>
履歴書ご送付の件【福祉 学】 <文章> 社会福祉法人〇〇会 初めまして。 さて、ご指示をいただきました応募書類をお送りいたします。 なお、応募書類にはパスワードを設定させていただいております。 以上、何卒よろしくお願い申し上げます。 --------------------------------------------- 福祉 学 --------------------------------------------- |
まとめ
それでは、最後に改めて学んだことを振り返りましょう。
今回解決した悩み・疑問はこの3つでした。
1.介護職の履歴書のお手本はないの?
2.履歴書を書き方や注意点を知りたい
3.履歴書を提出する時に気をつけることはある?
履歴書を作成する時の注意点が7つあることが分かったことでしょう。
また、実際に完成形の履歴書を見ながら項目を1つずつチェックしたことで、上手に書ける自信がついたのではないでしょうか。
そして、履歴書を提出する時の注意点についても理解ができたと思います。
書き方や提出方法のルールやマナーは、これで完璧でしょう。
でも、履歴書の内容がどんなに優れていても、面接対策ができていないと内定は得られません。
そこで、私がこれまでに書いた、介護の面接に受かるために読むべき記事を4つ紹介しますので、ぜひ読んでください。
全て読み終えると、面接対策はバッチリで採用に大きく近づきますよ!
まず最初に、そもそも介護の面接ではどんな質問をされるのか知りたい方は、こちらの記事でお悩みを解決できますよ。
私の1,000人を超える面接経験を基に、介護の面接でよく聞かれる質問を15個厳選し、模範回答例文を紹介しています。
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2つめに、長所と短所の答え方を詳しく知りたい方は、こちらの記事を読むと良いですよ。
長所と短所にフォーカスし深く掘り下げて解説しており、読み終えると、面接官の心に響く長所・短所を書き上げることができますよ!
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3つめに、介護職に転職を決めたけど「面接官に好印象を与える転職理由を知りたい」と悩んでいる方は、こちらの記事で解決できますよ。
退職理由についてより深く解説していて、読み終えると面接官に好印象を与える転職理由を書けるようになりますよ!
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4つめに「面接の最後に『逆に質問はありますか?』と聞かれたらどう答えればいいの?」とお悩みの場合は、こちらの記事を読んでください。
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これらの記事をきっかけに、あなたが面接で最高のパフォーマンスを出し、満足度の高い転職を成し遂げることを願っています。
では、今回はここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
おしまいに、介護業界への転職を決めたけど「どの転職サイトが良いか分からない!」とお悩みの方はこちらの記事をぜひ読んでください。
数多くの転職サイトの中から、介護と転職のプロとして絶対に使うべき転職サイトを5つだけ厳選しました。
これを読めば、満足度の高い転職活動ができ、きっと希望に合った介護事業所への転職に成功しますよ!
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