この記事で解決できる疑問・悩み
1. 40代・未経験でも介護業界に転職できるの?
2. 介護って実際にどんな仕事をするの?
3. 40代・未経験からどんなキャリアプランを描けるの?
4. 40代・未経験から転職するメリットや注意点を知りたい
こんな疑問や悩みを抱えていませんか?
今回は、このすべてを解決する記事を書きました。
記事を書いている人
Ke
職業:介護施設経営、経営コンサルタント
経歴:大手証券(営業)→大手不動産(経営企画)→大手転職サービス(部長)→起業(代表取締役)
1,000人以上の面接・採用意思決定を経験し、介護施設を10年経営しています。
"経営者(採用する側)"の視点から、求職者(採用される側)の方を成功に導くお仕事情報をお届けしています。
この記事のゴール
1.40代・未経験でも介護業界では歓迎されることが分かる
2.未経験でも介護の仕事内容が具体的に分かる
3.将来のキャリアプランをイメージできる
4.転職の際のメリット・デメリット、注意点が分かる
「今の仕事は不安定だから転職しようかな。」
「介護の仕事は安定してそうだから良いかも。」
「でも、40代で未経験だと採用してくれないかな・・・。」
こんな悩みを抱えている方も多いと思います。
結論からいうと、40代・未経験の方でも介護業界では引き合いは強く、十分転職できるのでご安心ください!
実際に私自身も、年齢・性別問わず、40代以上の未経験の方を数多く採用してきました。
40代どころか、50代や60代の未経験の方もたくさんいますよ。
もちろん誰でも受かるわけではありませんが「介護をやりたいという強い情熱」があれば、そんなに難しくはありません。
それでは、あなたが介護という素晴らしい世界に興味を抱き、内定を獲得するための秘訣を詳しく解説していきます。
目次
【結論】40代・未経験でも介護業界は大歓迎
冒頭で記載した結論をもう1度書きます。
40代・未経験のあなたを介護業界は必要としており、大歓迎します。
介護の仕事をする上で「あれば良いもの」はたくさんあります。
「経験」、「資格」、「体力」・・・。
でも、私個人的には「介護をやりたいという強い情熱」に勝るものはなく、情熱はすべてをカバーできると考えます。
「介護を志した動機」が明確で「介護に対する想い」が強ければ、年齢や経験、資格はあまり重要ではありません。
なぜなら、情熱があれば、知識や技術の習得に努力するし、キャリアアップのために資格を取ろうと主体的に行動できるからです。
では、次から、40代・未経験の方が大歓迎される理由を見ていきましょう。
40代・未経験でも必要とされ大歓迎される理由
では、40代・未経験でも引く手数多な理由を、介護施設経営者の視点から解説します。
理由は、以下の3つです。
40代・未経験者が大歓迎される理由
1.介護業界は人材不足が顕著だから
2.人生経験を業務に活かしてくれるから
3.同年代が多く組織のバランスが取れるから
それでは、順に解説します。
1.介護業界は人材不足が顕著だから
介護業界は慢性的な人材不足で、求職者にとって圧倒的に有利な状態が続いています。
具体的にイメージしやすいよう、グラフで見てみましょう。
まずは、公益財団法人 介護労働安定センターが行った、介護員の不足感についての事業所調査結果を見てみましょう。
出典:厚生労働省 『介護分野の現状等について』2019年
介護業界の人材不足感が年々強くなっていることが見て取れますね。
次に、介護分野の有効求人倍率を見ていきましょう。
出典:厚生労働省 『介護分野の現状等について』2019年
有効求人倍率は、求職者1人に対して求人が何件あるかを示す指標です。
「就職のしやすさ」の目安になる指標なんですね。
介護業界は全産業を常に上回っていて、特に2014年頃からはその差は一層拡大しています。
「採用したい」という企業のニーズが「働きたい」という求職者のニーズよりはるかに強いことが分かりますよね。
以上から、介護業界では長年人材不足が続いていて、今後も継続しそうなことが分かったのではないでしょうか。
また「求人数が多く、採用されやすい」ということも理解できたことでしょう。
経験・資格のある方しか採用しない事業所も少なからずあります。
でも、そのような人材は事業所間で奪い合いが続いています。
そのため、未経験・無資格の方の採用ニーズは、より一層高まることは明らかです。
年齢を問わず、介護業界への転職は長い目で見ても大きなチャンスと断言します。
2.人生経験を業務に活かしてくれるから
40代以上の方は、若年層にはない豊富な社会人経験と人生経験を積んでいます。
実は介護の現場は、その経験を十分に発揮する業務に溢れています。
具体的に、私の施設の実例を紹介します。
1人目は、販売業が長かった女性スタッフの事例です。
彼女は接遇やコミュニケーションに優れ、ご利用者様はもちろん周囲のすべての人から慕われ、常に雰囲気を明るくしてくれます。
2人目は、トラックドライバー出身の男性スタッフの事例です。
彼は運転が上手で体力があるため、送迎や外出レクリエーション時の適切なドライブ、身体の大きなご利用者様の介助などで力を発揮しています。
いずれも、40代以上の未経験者でしたが、のちに中核スタッフとなりました。
他にも、介助や周囲との連携などのあらゆる場面で安心感を感じられ、経営者としては年齢や経験不足をはるかに上回りとても重宝しています。
もしあなたが40代以上なら、豊富な経験から介護に活かせることが必ずあります。
自信と希望を持って、介護業界に飛び込んできてください!
3.同年代が多く組織のバランスが取れるから
40代は、介護業界で最も従事者の多い年代です。
実際に、介護業界で働く人の年代別の割合を見てみましょう。
出典:厚生労働省 『介護分野の現状等について』2019年
30代から大きく増え、40代がピークとなっています。
さらに、50代以上のベテランの方も多いことも分かりますね。
介護業界では40代は、施設を中心になって支えている中核の年代です。
40代の方がいることで、経験面や体力面で若年層・ベテラン層間のバランスが取れ、経営者が目ざす最適な組織に近づきます。
また、同年代が多いことで組織に溶け込みやすくなり、離職の可能性を限定できるのも歓迎する理由です。
未経験でも分かる介護の仕事内容
介護は「ケアを必要とするご高齢者が、安心・安全に生活するためのサポートをする」仕事です。
その仕事内容は、次の5つに分けられます。
介護の仕事内容
1.身体介護
2.生活援助
3.メンタルケア
4.介護記録作成
5.美化・環境整備
それでは、1つずつ解説します。
1.身体介護
「更衣」、「食事」、「入浴」、「排泄」、「移動などの動作」といった、ご利用者様の身体に直接触れて介助をする業務です。
介護員の中心的な仕事といえますね。
単に体力任せに行うのではなく、各人の健康状態や体力、精神面を踏まえ無理なく慎重な気配りが求められます。
2.生活援助
「掃除」、「洗濯」、「調理」、「食事の準備」、「通院の付き添い」など、ご利用者様の身体に触れずに行う業務です。
自分らしく快適な日常生活をご利用者様が送れるために必要な支援を行います。
3.メンタルケア
「日常会話」、「レクリエーションの実施」、「傾聴」など、ご利用者様の心の平穏と充実を図る業務です。
意思疎通が難しい方も多い中、各人に寄り添った丁寧で慎重なコミュニケーションが必要です。
認知症や精神面の疾患への理解など、専門知識を学ぶことも求められます。
4.介護記録作成
介護保険法で定められた、ご利用者様の「様子」や「提供サービス」などの情報を記録する業務です。
「血圧・体温」、「入浴の時間、様子」、「排泄の時間、様子」、「イベント参加状況」など、他者が読んでも伝わるよう記載しなければなりません。
5.美化・環境整備
「屋内外の清掃」や「備品の管理」、「庭の手入れ」など、施設内外をきれいに保ち日々気持ちよく過ごせるよう環境を整える業務です。
なお、大規模施設などでは専任のスタッフを設けていることもあります。
6.介護員の労働時間と休日
事業所の形態などにより、介護員の勤務時間や休日は様々です。
ここでは、入居型の施設と日帰り型の施設に分けて、一例を紹介します。
入居型施設(特別養護老人ホームなど)
①早番 7:00~16:00
②日勤 8:30~17:30
③遅番 12:00~21:00
④夜勤 17:00~翌10:00
日帰り型施設(デイサービスなど)
①早番 8:00~17:00
②日勤 8:30~17:30
③遅番 9:00~18:00
入居型施設は、通年稼働しているので勤務は交代制で不規則になりがちです。
休日は、シフト制による4週8休の施設が多いです。
定休日のある日帰り型施設では固定曜日の休日を取れますが、休日の曜日が全て固定されているケースは稀ですね。
ただ、休みたい日を事前に申請できる「希望休制度」がある施設が多いので、心配はないでしょう。
なお「夜勤の仕事は資格なしでもできるの?」と疑問の方は、こちらの記事で解決できますよ!
これを読めば、その答えと夜勤の業務内容、無資格で夜勤をする時の3つの注意点と夜勤をする2つのメリットが明らかになります。
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介護の夜勤は無資格でもできる!業務や注意点を介護経営者が解説!
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また「8時間夜勤って辛いの?」、「16時間夜勤とどっちがマシ?」とお悩みの方は、こちらの記事を読んでください。
これを読めば、それぞれの特徴と違い、業務内容、メリット・デメリットが明確になりますよ。
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介護の夜勤は8時間と16時間!違いやメリット・デメリットを介護経営者が解説
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40代・未経験者の介護業界でのキャリアプラン
介護業界の昇給は「経験」と「資格」、それらをベースにした「役職」によって決まってきます。
前提知識として、介護業界は未経験からスタートする場合、年齢による給与の格差はあまりありません。
社会経験分の上乗せの可能性はありますが、20代でも40代でも、基本的に同額です。
こちらを踏まえ上で、未経験から介護の仕事を始めた場合のキャリアプランを具体的に解説していきます。
1.介護員全体(経験者含む)の平均給与
厚生労働省の調査結果によると、訪問介護員を除く介護員(正規・非正規含む)の平均月収は、約25.9万円となっています。
そして、特別養護老人ホームといった入居型施設の方が、日帰り型施設のデイサービスなどより5万円程度高くなっています。
理由として、入居型施設は要介護度の高い方が多く、高い技術や専門性、ストレス耐性などが求められるからですね。
2.未経験介護員の初任給
未経験者の初任給は、経験者を含む上記の金額から約3~5万円程度少ないと考えるのが妥当です。
そして、施設の形態や首都圏と地方の収入差などを勘案すると、未経験者の初年度の月収は18万円~22万円程度、年収は220万円~280万円程度の間と考えるのが良いでしょう。
数字だけを見ると、少ないと思われるかもしれませんね。
でも、前述の通り、資格取得により収入をアップさせることができます。
この後、具体的に説明していきます。
3.介護関連の主な資格
介護業界には様々な資格があります。
難易度によりランクがあり、ランクに応じ給与が変わるといえます。
では、簡単に見ていきましょう。
①介護職員初任者研修
未経験の方は最初に取得すべき資格で、介護の基礎知識や技術があることを証明できる入門資格です。
②介護福祉士実務者研修
介護職員初任者研修の上位資格で、実務的なスキルを習得でき活躍の場が一層広がります。
なお、この後に解説する介護福祉士の取得には、この資格が必須ですよ。
③介護福祉士
介護現場での3年以上の実務経験を積んだのち、介護福祉士実務者研修終了と国家試験に合格して初めて取得できます。
介護現場のリーダーとして活躍でき、昇進や昇給などに非常に有利になりますよ。
④生活相談員
事業所を利用したい方やご家族の相談に乗ったり、利用手続きや調整などの窓口的な役割を担う専門職ですね。
生活相談員になるには、社会福祉士、精神保健福祉士などの国家資格、社会福祉主事任用資格が必要です。
⑤介護支援専門員(ケアマネージャー)
介護のコーディネーター」として、多くの介護サービスの中から個々の要介護者に最適なものを提案・実行する高い専門性が求められます。
5年以上の介護の実務経験に加え、介護福祉士などの介護関連の資格所持が必須です。
4.有資格者の平均給与
では「無資格者」と「介護福祉士」とでは、どのくらい給与が違うのかを見てみましょう。
無資格者の月額給与 | 26.1万円 |
介護福祉士の月額給与 | 31.3万円 |
出典:厚生労働省 『平成30年度 介護従事者処遇状況等調査結果』
次に、主な事業所の形態別の月額給与を紹介します。
なお、無資格者の月額給与は、経験者の数値も反映されているので注意してくださいね。
事業所の形態 | 無資格者の月額給与 | 介護福祉士の月額給与 |
特別養護老人ホーム | 28.8万円 | 34.2万円 |
介護老人保健施設 | 26.9万円 | 32.6万円 |
デイサービス | 23.2万円 | 26.5万円 |
グループホーム | 24.5万円 | 29.1万円 |
全体平均 | 26.1万円 | 31.3万円 |
出典:厚生労働省 『平成30年度 介護従事者処遇状況等調査結果』
2.未経験介護員の初任給 の結果を踏まえると、未経験で「18~22万円」、無資格の経験者で「26.1万円」、介護福祉士で「31.3万円」といった昇給イメージができますね。
未経験から経験を積む過程で5万円、介護福祉士になってさらに5万円の昇給、といった感じです。
なお、これらは2018年度の調査で、少し古い情報です。
介護業界の人材不足は年々深刻になっていて、人材確保のため給与水準も年々上昇傾向です。
つまり、上記の数値以上の給与が期待できます。
実際に私の施設でも、未経験者の初任給は開設した10年前に比べ4~5万円上昇しています。
業界平均と比べるとまだまだ給与水準の低い介護業界ですが、少しづつ変わってきているんですよ。
なお、介護職は具体的にどうキャリアアップするのかを、こちらの記事で詳しく解説しています。
これを読めば、その仕組みや必要な経験・資格、給与の増加イメージが全てわかりますよ。
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介護職のキャリアアップ!仕組みや昇給額を介護経営者が解説
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40代で介護業界に転職するメリット・デメリット
ここまでで、仕事内容やキャリアについてイメージができたことと思います。
ここからは、40代で介護業界に転職するメリットを解説していきます。
そして、デメリットもしっかりと紹介しますので、転職をする上での参考にしてくださいね。
1.メリット
「これまでの人生経験を活かせる」、「同年代が多いので馴染みやすい」といったメリットはもう分かったことでしょう。
実は、その他にも以下のような5つのメリットがあるんですよ。
5つのメリット
1.長期的に働き続けられる
2.景気に左右されず収入が安定する
3.就業先の選択肢が豊富にある
4.管理職を目ざせる
5.専門知識や技術を習得できる
では、順番に見ていきましょう。
1.長期的に働き続けられる
日本の高齢化率は2020年時点で28.7%、それが2045年には36.5%になると試算されています(総務省調べ)。
よって、今後も介護ニーズは長期的に高くあり続けることは明らかです。
また、1.3のグラフで紹介した通り、60代以上の介護員の全体に占める割合は15.0%となっています。
私の施設でも、60代・70代のスタッフがたくさんおり、みなバリバリ働いてくれています。
つまり、40代で介護の仕事を始めても20年以上働き続けることができ、老後の心配も必要ありませんね。
2.景気に左右されず収入が安定する
介護は国の介護保険制度に基づいた社会性の高い仕事で、不景気でも安定して働ける業界です。
給与が高い業界はたくさんありますが、景気が悪いと給与カットやリストラをされることもありますよね。
その点介護は、景気の影響をほとんど受けず、安定した給与で長年働くことができます。
3.就業先の選択肢が豊富にある
就業先の選択肢が豊富なことも、介護業界へ転職する大きなメリットです。
厚生労働省によると、2019年10月時点の全国の介護事業所は91,000件を超えています。(出典:厚生労働省 『令和元年介護サービス施設・事業所調査の概況』 2019年)
さらに、高齢化率の上昇に伴い事業所数は一層増加すると思われ、条件に合った事業所を簡単に選択できるといえますね。
4.管理職を目ざせる
40代はすでに十分な社会経験があるため、経験を積み介護の資格を取得すれば、管理職になるチャンスがあります。
いきなり施設長になるのは難しくても、主任やマネージャーなどを経て事業所のトップに立つことも十分可能です。
実際に私も、未経験で入社した40代のスタッフを将来の幹部候補として採用し、今では着々とその道を歩んでいます。
5.専門知識や技術を習得できる
専門知識や技術、資格を有していれば、仕事で重宝されるだけでなく、実生活でもメリットがあります。
いつしか、あなたの祖父母や親にも介護が必要な時がやってくるでしょう。
その時、介護の現場で日々学んだことが、どれだけ生きてくることでしょうか。
自宅での介護でも介護サービスを利用する時も、知識や経験があれば最適な介護の形を実現できますよね。
2.デメリット
では、次にデメリットを見ていきましょう。
主に、こちらの3つのデメリットがあります。
3つのデメリット
1.当初は収入が減る恐れがある
2.年下の上司に管理されることがある
3.身体的な負担やストレスが大きい
順に解説します。
1.当初は収入が減る恐れがある
4-2.で見た通り、未経験の介護員の年収は220万円~280万円程度です。
前職より大分減ってしまう方も多く、転職のネックになることでしょう。
しかし、経験と資格に応じ収入がアップすることが分かったと思います。
国の介護報酬に依存しているため、大幅な昇給は期待できません。
しかし、収入が下がるリスクもほとんどありません。
入社当初は経済的に苦しいかもしれませんが、経験を積みながら資格を取得し、給与アップを目ざしてくださいね。
2.年下の上司に管理されることがある
介護業界は、経験や資格がものを言う業界といえます。
そのため、年下の経験者や有資格者の上司に管理されることもあるでしょう。
それにより、前職で管理職だった方などは、プライドが傷つきストレスを感じるかもしれません。
それを防ぐには、希望の就業先に応募する前に、スタッフの平均年齢層や年代層を確認すると良いですね。
就業先の選択肢は豊富にあり、平均年齢が40代や50代といった事業所もたくさんあります。
気持ちよく働ける職場を見つける努力は惜しまないでくださいね。
3.身体的な負担やストレスが大きい
「身体介助」が介護の基本業務のため、相応の体力が求められます。
身体の大きい方や自分では動けない方も多く、体力があるに越したことはありません。
また、介護は人の命を預かる仕事のため特に慎重に行わなければならず、神経を使いストレスもたまりやすくなります。
さらに、シフト制で勤務時間がバラバラなことも、心身に負担がかかります。
十分な休日のある事業所を選び、オンとオフのメリハリをつけ、心身の負担を和らげるようにしましょう。
なお「介護の仕事のやりがいと魅力・メリット」をもっと深く知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
日々感謝をされる、やりがいと魅力に満ちた仕事であることが分かりますよ。
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介護職のやりがいは?日々感謝されるその魅力を介護経営者が解説
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40代で介護業界への転職をする時の3つの注意点
ここまでで、介護業界への転職の意思が固まってきた方もいるでしょう。
今度は、40代で介護業界への転職をするときに注意すべき3つのポイントを解説します。
3つの注意点
1.教育・研修制度が充実している事業所を選ぶ
2.人員配置が十分な事業所を選ぶ
3.家族の同意を得る
1.教育などの制度が充実している事業所を選ぶ
介護知識やスキルを習得しやすい環境を選びましょう。
経験者が懇切丁寧に教えてくれる環境でないと、未経験者が介護スキルを習得するのは困難です。
新人への教育・研修制度が整備され、資格取得支援制度のある事業所を選ぶことで、早期に戦力化を果たしてくださいね。
2.人員配置が十分な事業所を選ぶ
働くスタッフ数が多くないと、スキルの習得が進まず、疲弊もしますので留意が必要です。
人員配置が少ない事業所はスタッフ1人当たりの業務負担が大きく、十分な教育・研修を受けられなくなります。
その結果、スキルが上達せずキャリアプランにも影響するだけでなく、慌ただしさから体調を崩すこともあるでしょう。
目安として、介護員1人当たりのご利用者様数が2.5人以下の事業所は、人員が充実しているといえるので参考にしてくださいね。
3.家族の同意を得る
事前に家族の同意を得ることが、不安なく長く仕事を続けられる秘訣ですよ。
介護の仕事を始めることで、給与が大きく下がったり、勤務時間が前職と大きく変わる可能性があります。
これらの大きな変化のある部分について、ご家族の理解を得ないままスタートすると家庭生活にひずみが生まれ、仕事にも影響するでしょう。
事前にご家族にしっかりと理解してもらい、新たなチャレンジを応援してもらいましょうね。
なお「介護職は底辺で負け組の仕事」だと考え、なかなか転職に踏み切れない方もいますよね。
そんな方は、ぜひこの記事を読んでみてください。
読み終えると、介護は貴重で尊い仕事であることと、底辺や負け組と口にする人の特徴と口にする理由、「底辺」から抜け出す方法が分かりますよ!
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【介護経営者のお悩み相談】介護職は底辺で負け組?と悩むあなたへ
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40代・未経験の介護業界への転職を成功させるために
最後に、転職を成功させるために必要なことを記します。
それは、たった1つだけ。
「介護業界専門の適切な転職サービスを利用すること」です。
介護の転職サービスはたくさんありますが「サイト型」と「エージェント型」の2種類に分かれます。
まずは、それぞれの特徴を簡単に見ていきましょう。
1.サイト型
特徴 | 転職サイトに求人が掲載されていて、利用登録後、自由に検索・閲覧・応募ができる |
登録後の流れ | ①求人検索・閲覧(自分で実施)
②応募(自分で実施) ③面接(自分で調整) ④合否連絡(応募先より直接) |
メリット | ・案件数が多い
・希望の事業所に応募できる ・気軽に自分のペースで転職活動ができる ・応募先の担当者と直接やり取りできる |
デメリット | ・求人数が膨大で自分に合う求人を見つけにくい
・サポートはなく全て自分で行う必要がある ・応募先の情報を詳しく知ることができない ・非公開の求人に応募できない |
2.エージェント型
特徴 | 利用登録後、転職エージェント会社の専任の担当者(キャリアアドバイザー)と個別面談を行い、そこで共有した自分の経歴や希望をもとに、求人が紹介される |
登録後の流れ | ①キャリアアドバイザーと面談・キャリア相談
②求人の紹介・応募(キャリアアドバイザーが実施) ③面接(キャリアアドバイザーが調整) ④合否連絡(キャリアアドバイザー経由) ⑤内定後のフォロー |
メリット | ・客観的視点で自分に合った求人を紹介してくれる
・キャリア相談や応募書類の作成、面接の調整やアドバイスなどのサポートを受けられる ・応募先の詳しい情報を持っているケースが多い ・非公開求人を紹介してくれる ・紹介料等、お金は一切かからない |
デメリット | ・紹介してもらえる求人が少ないことがある
・キャリアアドバイザーとのやり取りに時間が取られる ・自分のペースで転職活動を進めにくい ・キャリアアドバイザーによってサービスの質が変わる |
3.介護の転職サービスを選ぶ時の4つのポイント
では、たくさんのサービスの中から、自分に合ったものをどうやって選んだら良いでしょうか。
結論は、次の4つです。
サービス選びの4つのポイント
1.転職活動の目的や条件に合っている
2.希望エリアの求人が十分にある
3.情報が充実し機能的で見やすい
4.プロのサポートが受けられる
ポイントは分かりましたね。
でも、介護の転職案件を取り扱うサイトは膨大にあるので「結局、どれを使えばいいの?」と悩みますよね。
そこで、この4つのポイントを踏まえた上で、これまでの介護と転職のプロとしての経験や知見を基に5サイトのみを厳選しました。
実際にサイトを利用して私の介護施設に入社したスタッフの声や、口コミやレビューの満足度を参考に厳選したため、自信をもってお勧めできるんです。
厳選した5つのサイトは、以下の通りです。
サイト名 | サイト形態 | 求人数 | 対応地域 | サポート |
ミラクス介護 | エージェント型 | ◎ | 〇 | ◎ |
かいご畑 | エージェント型 | 〇 | 〇 | ◎ |
きらケア介護求人 | エージェント型 | ◎ | 〇 | ◎ |
介護ワーカー | エージェント型 | ◎ | ◎ | ◎ |
カイゴジョブ | サイト型 | 〇 | ◎ | 〇 |
なお、1つずつ解説するにはかなりのボリュームがあるため、詳しくはこちらの記事を読んでください。
転職サイトの選び方や特徴など、じっくりと詳細に解説しています。
これを読むと、優良な転職サイトと事業所に巡り合いきっと転職に成功することでしょう!
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転職と介護のプロ経営者が厳選!今使うべき5つの介護転職サイト
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まとめ
最後に、記事の内容をおさらいしましょう。
今回解決した悩み・疑問は以下の4つでした。
1.40代・未経験でも介護業界に転職できるの?
2.介護って実際にどんな仕事をするの?
3.40代・未経験からどんなキャリアプランを描けるの?
4.40代・未経験から転職するメリットや注意点を知りたい
40代・未経験の方でも引き合いが強いこととその理由が分かりましたね。
また、介護の仕事内容や将来のキャリアイメージもできたことでしょう。
さらに、介護業界に転職するメリットとその時の注意点も理解できたと思います。
そして最後に、40代・未経験のあなたが利用すべき転職サービスを厳選して4社紹介しました。
転職サービスは、複数登録するとより案件の情報を多く得られるので、ぜひ全てのサイトに登録をしましょう。
この記事を通して、「介護の世界に飛び込みたい!」と思ってくれたなら、介護経営者としてとても嬉しいです。
そして、内定をゲットできることを祈っています。
なお「介護の仕事は資格なしでもできる」ことについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
読み終えると、資格なしでできる業務や資格なしで働くメリット・デメリット、働く際の4つのポイントが明確に分かりますよ。
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資格なしでも介護職はできる!業務やメリットを介護経営者が解説!
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また、40代に限らず、未経験・無資格の方が介護の仕事を検討する時には多くの「不安」があるでしょう。
先ほども紹介したこちらの関連記事では「不安」や「知りたいこと」を9つに分けて、1つ1つ詳しく解決しています。
ぜひ参考にしてくださいね。
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介護経営者が解決!未経験・無資格で介護に転職する時の9つの不安
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さらに、介護現場には決して使ってはいけない言葉が10種類あります。
具体的に学びたい方は、こちらの記事を読んでください。
読み終えると、使ってはいけない言葉と正しい言葉遣いについて知識が深まりますよ!
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介護現場で絶対に使ってはいけない10の言葉を介護経営者が解説!
続きを見る
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。